雪 月 花

 

内田美由紀のオフィシャルサイト     

 

ご案内

ギャラリー

プロフィール

論文について

大学生用リンク

高校生用リンク

教員用リンク

古典文学リンク

今月のひとりごと

よろず相談処

伊勢物語

珮  

  

 

 【4月の独り言】

   元号が令和に決まり、『万葉集』が出典だというので、万葉集を取り出して見始めました。

 塙本(=塙書房の『萬葉集』本文篇)も久しぶりで、なんとなく見ていても行き当たらないので、『万葉集総索引』を「梅花歌三十二首」で引いたら、簡単に出てきました。

梅の花というと旅人ですが、やはり大伴旅人の関係の歌の序文でした。

 天平二年正月十三日 萃于帥老(旅人)之宅 申宴会也 于時初春令月 気淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香 加以 曙嶺移雲 松掛羅而傾蓋・・・・・・

 四六駢儷文ですね。読みにくいので恩師が他の先生方と書かれた新潮古典集成の『万葉集』を出してきました。

 以下は引用ですが、漢字をいくらか新潮古典集成の読み仮名に変えています。漢字のほうが意味がわかりやすいときには読みを( )に入れました。

 

 梅花の歌三十二首并せて序

天平二年の正月の十三日に、帥老の宅にあつまりて、宴会をのぶ。

 時に、初春の令月にして、気よく風和らぐ。梅は鏡前の粉をひらく、蘭は珮後の香をくゆらす。しかのみにあらず、曙の嶺に雲移り 松は羅を掛けて蓋(きぬがさ)を傾く、夕の岫(くき)に霧結び、鳥は穀に封ぢらへて林に迷ふ。庭には新蝶舞ひ、空には故雁帰る。

ここに、天に蓋(やね)にし地を坐にし、膝をちかづけ觴(さかづき)を飛ばす。

言を一室の裏に忘れ、衿を煙霞の外に開く。淡然自ら放し、快然自ら足る。

もし翰苑にあらずは、何をもちてかこころをのべむ。詩に落梅の篇をしるす、古今それ何ぞ異ならむ。よろしく園梅を賦して、いさかかに短詠を成すべし。

815 むつき立ち 春のきたらば かくしこそ 梅を招(を)きつつ 楽しき終へめ(大弐の紀のまへつきみ)

 

 815番の主賓の歌を含め32首続きますが、以下はここには挙げません。『万葉集』の本をご覧ください。  

 

 

Copyright(C)2019 Miyuki Uchida All Right Reserved.