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 【6月の独り言】

 小学生だったか、中学生の頃だったか忘れたが、ドラ・ド・ヨングの『あらしの前』という本が好きだった。

オランダを舞台に第二次世界大戦の前が描かれ、『あらしの後』という続編で、戦後が描かれていた。

『あらしの前』で覚えているのは、病弱な主人公のひく風邪。熱のある時の気分。

ミープの車に乗って、敵が攻めてくる危険な海岸から主人公が帰ってくるところ。

その前の主人公一家のレストランでのシーン。平和で優雅な注文の様子。

『あらしの後』に描かれた、戦争の終わった後の様子は、あまり好きではなかった。

うちの両親がよく話していたような戦後の物不足の様子が語られて、レモネードのシーンなどは、

父がよく「自分の小さい時にチョコレートはあったけれど、ママが物心ついたころにはチョコレートはなかってんぞ」と言っていたことを思い出した。

砂糖は供出で世間には無かったから、という。

私はむしろ、昔はお菓子などはないものと思っていたので、父が「戦前にはチョコレートもあってんぞ!」というほうが不思議な気がしたが、言われてみれば明治チョコレートがある。

母の小さいころというと、昭和20年ごろだろうか。

そういえば、私の小さい頃(昭和40年代)はまだお米の配給制が若干残っていたような気がする。

今、外は嵐で雷が鳴っている。

嵐の時代が来ないといい。

『あらしの前』は、人々がほとんど嵐のくることを予期しないで、まったく普通に暮らしていた様子を描いていた。

しかし、それにしても研究課題が山積みの時に限って、雷が鳴るのはどうしたことか。

自分の今できることをするしかない。ということか。

 

 

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