雪 月 花

 

内田美由紀のオフィシャルサイト     

 

ご案内

ギャラリー

プロフィール

論文について

大学生用リンク

高校生用リンク

教員用リンク

古典文学リンク

今月のひとりごと

伊勢物語

  

  

 

 【2月の独り言】

 教育関係の仕事をしている友人と電話で話していて、大学入試はどうなるのだろう、あれは何をしたいのだろうという話になりました。

 センター入試改革のプレテストを見て、トップクラスはいいけれど、真ん中の人々は無理ではないか?

採点も大変そうで、どうするのだろう?

 大学全入時代に突入し、センター利用入試も増えているのに、真ん中を放り出して、トップクラスだけを相手にしてどうするのだろう?

などなど。 

 難しくて無理と思った人は受けなくなるだろう、と意見が一致しました。

 

 記述式といえば、以前、大阪府立高校で記述式が初めて一部導入されたときに、ちょうど人減らし(教員の人員減)があって、

 記述式に採点人数が取られるので、作文を採点する人数を減らしてくれないかと言われ、例年の倍の数の作文の答案を採点した記憶があります。12時間で380枚ぐらいだったでしょうか。倍率が高かったので、白紙はなく、400字詰めぎっしりでした。

 ずいぶん昔のことで、その頃は、採点中の外部接触が禁止され、採点しないと帰れなかったのです。情報漏洩を避けるためということでした。

 はっきり言って、めまいのするような採点でした。12時間ぶっ続けの最初と最後で同じ採点基準を保たなければなりませんし、二人で各々380枚つけて、一枚ずつ平均を取るのですが、意見が分かれることも多い。

 そもそも、記述式も作文も、担当した母集団によって採点基準が変わります。

 つまり、「採点者が同じ」且つ「母集団が同じ」でなければ、同じ解答に対して点数が異なるということを意味します。

 これが問題にならなかったのは、同じ校内で同一基準で採点・チェックされてきたからです。

 客観テストと記述式テストの違いは、やはり採点にあると思います。新・記述入試で答案の開示が行われたら大変なことになるでしょう。

 

 また、作文や記述式は、解答者が予想していなかった問題が出題されたとき、でたらめでも自分の元々考えていたことに引き付けて書くというテクニックがあります。

 自分も教えたことのある方法でしたが、採点する側となってはたまらないものがありました。

 課題と全然関係ない話が、まぎれこむのです。それも出願校別に。 出願順に受験番号が並んでいるので、予想の作文の題で練習したことがよくわかりました。

 あんまり中学校に行っていなかったとわかる生徒のほうが真正面から問いに答えていて、教育とは何なのか、不思議な気持ちになったこともあります。

 全国統一のテストをするのなら客観テストですよ。共通一次もセンター入試も嫌いでしたけれどね。

 

 

Copyright(C)2018 Miyuki Uchida All Right Reserved.